福岡市民防災センターの方に、赤ちゃんの救急救命講座を行っていただきました。
主な項目
●赤ちゃんの起こりやすい事故・病気
・窒息(異物除去)
・やけど
・熱性けいれん
・熱中症
●119番通報は先ず「住所」から
→ 【理由】住所を伝えた時点で、消防車又は救急車を出動させ、
少しでも早く現場に到着させるため
●心肺蘇生
●AEDの使い方
1.赤ちゃんの起こりやすい事故・病気
(1) 窒息(異物除去): 喉に物が詰まったら
【対処】
すぐに救急車を呼ぶ
救急車が到着するまでに
・背中を叩く
(背部叩打法 はいぶこうだほう)
→ 片手で体を支え、手のひらで顎を
しっかり支える。頭は少し下げる。
もう一方の手のひらの付け根で背中を
5,6回しっかり叩く。
・胸部を圧迫する(胸部突き上げ法)
→ 腕にのせて仰向けにし、指二本で胸の真ん中を数回強く圧迫する
●すぐにきれいな水で流し続けて冷やす。通常15分~20分以上、痛みがなくなる
までしっかり冷やす。
(衣服の上からやけどした時は、無理に脱がさず衣服ごと冷やす)
●医薬品などは塗らない。
●水ぶくれは雑菌が入るため、つぶさないようにする。
●やけどが広範囲に及ぶ場合や、気道熱傷(※)は、すぐ救急車を呼びましょう。
※気道熱傷:高温の煙や水蒸気、有毒ガスを吸い込んだときにおこる
呼吸器系の障害のこと。
(3) 子供のひきつけ・熱性けいれん
●けいれん状態や、持続時間を冷静に観察す
る(時間は長く感じるため、持続時間は
時計などで計る)
●衣服をゆるめ、楽に呼吸ができるようにす
る。
●横向きに寝かせ、口にたまっただ液などを
外に出しやすくする。
●熱が高い時は、頭や首、脇の下を氷などで
冷やし、体は毛布で保温する。
■けいれんが10分たってもおさまらないときは、救急車を呼ぶ。
[やってはいけない事]
×割りばしや手ぬぐいなど、無理に口の中に押し込まない。
×大声で呼んだり、押さえつけたりして刺激しない。
(4) 熱中症
高温多湿時の運動や多量の汗をかいたときは、体の水分バランスがくずれてしまい
熱中症になる。
症状:皮膚が乾き、顔が青白くなる。
体温が非常に高くなり、頭痛や吐き気、意識を失うこともある。
症状と処置
●症状:たちくらみ・こむらがえり・大量の汗
処置:・涼しい場所に移動・水分塩分(スポーツドリンクなど)を補給しな
がら、体を冷やす。
・衣服をゆるめ、保冷剤や氷などで首・脇の下・太ももの付け根を冷やす
と効果的
・アコン・扇風機・うちわなどで風をあて体を冷やす。
●症状:頭痛・吐き気・だるい
処置:病院で受診
●症状:意識がもうろうとする・体温が異常に高い・汗がでない
処置:ただちに119番通報! 救急隊がくるまで体を冷やし続ける
★意識がもうろうとしている時、無理に水分を飲ませると気管に入る危険性がある
ため注意が必要
2.心肺蘇生
(1)安全の確保
(2)反応の確認:呼びかける。手と足を刺激
する。
→ 呼びかけながら肩をポンポン叩いた
り、足の裏をポンポン叩く。
(3)119番通報・AEDの手配 → 人を呼ぶ
(4)呼吸の確認:刺激を与えて動けば呼吸し
ていると考えてよい。
(5)胸骨圧迫:赤ちゃんを寝かすか膝の上に
乗せて、中指と薬指を立てて
上から強く 8分間。
★1歳以上は、片手の手のひら
(付け根あたり)で上から押す
未就学児(6歳未満)に使用する場合は、付属の小児用キーを小児用キー挿入口へ差し込んで使用します。