2021年10月13日水曜日

赤ちゃんの救急救命講座

10月 6日(水)

福岡市民防災センターの方に、赤ちゃんの救急救命講座を行っていただきました。

 主な項目
  ●赤ちゃんの起こりやすい事故・病気
    ・窒息(異物除去)
    ・やけど
    ・熱性けいれん
    ・熱中症
  ●119番通報は先ず「住所」から
    → 【理由】住所を伝えた時点で、消防車又は救急車を出動させ、
                          少しでも早く現場に到着させるため
  ●心肺蘇生
  ●AEDの使い方

1.赤ちゃんの起こりやすい事故・病気
 (1) 窒息(異物除去):  喉に物が詰まったら
   
【対処】
 すぐに救急車を呼ぶ
 救急車が到着するまでに
 ・背中を叩く
  (背部叩打法 はいぶこうだほう)
   → 片手で体を支え、手のひらで顎を
     しっかり支える。頭は少し下げる。
     もう一方の手のひらの付け根で背中を
           5,6回しっかり叩く。
・胸部を圧迫する(胸部突き上げ法)
 → 腕にのせて仰向けにし、指二本で胸の真ん中を数回強く圧迫する


 (2) やけど
           ●すぐにきれいな水で流し続けて冷やす。通常15分~20分以上、痛みがなくなる
      までしっかり冷やす。
     (衣服の上からやけどした時は、無理に脱がさず衣服ごと冷やす)
    ●医薬品などは塗らない。
    ●水ぶくれは雑菌が入るため、つぶさないようにする。
    ●やけどが広範囲に及ぶ場合や、気道熱傷(※)は、すぐ救急車を呼びましょう。
     ※気道熱傷:高温の煙や水蒸気、有毒ガスを吸い込んだときにおこる
      呼吸器系の障害のこと。

 (3) 子供のひきつけ・熱性けいれん
●けいれん状態や、持続時間を冷静に観察す
 る(時間は長く感じるため、持続時間は
   時計などで計る)
●衣服をゆるめ、楽に呼吸ができるようにす
 る。
●横向きに寝かせ、口にたまっただ液などを
 外に出しやすくする。
●熱が高い時は、頭や首、脇の下を氷などで
 冷やし、体は毛布で保温する。
  ■けいれんが10分たってもおさまらないときは、救急車を呼ぶ。
   [やってはいけない事]
       ×割りばしや手ぬぐいなど、無理に口の中に押し込まない。
       ×大声で呼んだり、押さえつけたりして刺激しない。
   
 (4) 熱中症
    高温多湿時の運動や多量の汗をかいたときは、体の水分バランスがくずれてしまい
    熱中症になる。
       症状:皮膚が乾き、顔が青白くなる。
            体温が非常に高くなり、頭痛や吐き気、意識を失うこともある。
       症状と処置
       ●症状:たちくらみ・こむらがえり・大量の汗
        処置:・涼しい場所に移動・水分塩分(スポーツドリンクなど)を補給しな
          がら、体を冷やす。
           ・衣服をゆるめ、保冷剤や氷などで首・脇の下・太ももの付け根を冷やす 
          と効果的
         ・アコン・扇風機・うちわなどで風をあて体を冷やす。
     ●症状:頭痛・吐き気・だるい
        処置:病院で受診
     ●症状:意識がもうろうとする・体温が異常に高い・汗がでない
        処置:ただちに119番通報! 救急隊がくるまで体を冷やし続ける
   ★意識がもうろうとしている時、無理に水分を飲ませると気管に入る危険性がある
            ため注意が必要

2.心肺蘇生
  
(1)安全の確保
(2)反応の確認:呼びかける。手と足を刺激
  する。
     → 呼びかけながら肩をポンポン叩いた
         り、足の裏をポンポン叩く。
(3)119番通報・AEDの手配 → 人を呼ぶ
(4)呼吸の確認:刺激を与えて動けば呼吸し
                      ていると考えてよい。
(5)胸骨圧迫:赤ちゃんを寝かすか膝の上に
                   乗せて、中指と薬指を立てて
                                                                                上から強く 8分間。
                       ★1歳以上は、片手の手のひら
                        (付け根あたり)で上から押す


3.AEDの使い方

公民館設置のAEDは、事務室前の廊下上部に設置しています。
未就学児(6歳未満)に使用する場合は、付属の小児用キーを小児用キー挿入口へ差し込んで使用します。